意識したのは、あくまで作品に対する姿勢ですね。エンターテイメント性を意識しながら、自分の胸の内を曝け出す。そういう勝負の仕方を参考にしているだけで、語っている内容は全然違うと思います。
僕のこの世界、この人間関係において、人を信じるにはどうすればいいのか。アニメっていうのはどうあるべきなのかを、考え悩み迷い抜いた足跡を残す。僕に残された道は、それしかないと思うんです。だからクレインはフラフラするし、周囲を取り巻くヒロインやキャラクターは、訳が分からない。ディスコミュニケーションの羅列なんです。それが僕にとってアニメ業界、いや、アニメに携った十数年のリアリティだった。
そういった不信、迷い、正否も含めて込めているから、非ッ常〜に分かり難いんだと(笑)。エンターテイメント失格だと言われれば、「はいそうですサーセン」としか応えられないんですけど、本当に正直な表現を目指す。それが今、アニメに対して僕ができることだと思ったんです。
「ネットで俺を批判しないでくれ」って胸の内は7話から良く伝わってきましたが...。結構真面目に考察したのになあ...。これのどこが冒険活劇なのか...。