とらドラ！トリオの勢揃いと言うことで今期一番の注目だった「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」。フジテレビオンデマンドで期間限定無料配信中だったので、フライングで視聴してしまいました。うん、奇をてらった作品が多い春アニメの中に置くと、こういう直球勝負の作品は一際映えますね。これぞノイタミナ作品、という出来でした。めんまのお願いっていうのは、タイトルにも入っている花となにか関係があるのかな？
まずもって一話で一番印象に残ったのは、めんまのキャラ造形でした。ああいう天真爛漫な性格は、一歩間違えると果てしなくウザいキャラになって、視る側にストレスを与えてしまうところですが、限界から紙一重のところで踏みとどまりつつ、外見は成長しているけど中身は昔のまま、という特殊事情をストレートに伝えてくるところは、ちょっと凄いですね。長井龍雪監督の演出と田中将賀さんの作監と岡田麿里さんの脚本と、さらにCVの茅野愛衣さんの力が最高に噛み合ってなせた技のようです。
それにしてもノイタミナ枠で放送が前後することとなったこの作品と「フラクタル」、ここまで共通点が多くなるとは思いませんでした。ノイタミナ枠オリジナル、岡田麿里脚本といったスペック的な要素に加えて、メインキャラクターに非実在の内面ロリ少女まで出てきてしまいましたよ...。製作時期や経緯を考えるとなんとも言えないところですが、もともと岡田麿里さんが温めていたネタが、期せずしてネッサ/フリュネとめんま/あなるという形で同時期に提示されてきた、ということなのでしょうかね。ヤマカンも以前から長井龍雪監督をライバルだと公言したりしているところも踏まえて、予想していなかった非実在ロリ少女対決。既に先攻が転けていて勝負は見えているような気がしますが、後攻はどう料理してくるのか。毎週火曜日（関西）が楽しみです。
