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ダンスインザヴァンパイアバンド

ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド 第2巻 [Blu-ray]総合的には面白く視聴できたのですが、ほとんど紙芝居状態の止め絵の多用に、制作事情の方に気が行ってしまい、ストーリーになかなか集中できなかったのが残念です。それとストーリー構成ももう少し練り直した方が良かったかもしれませんね。6話までの冗長でなかなか物語が進行しない前半と、前半をまとめる7話(作画崩壊がなければいい最終回でした)以降の物語が凝縮された後半では、面白さが段違いでした。アキラ(CV:中村悠一)の記憶喪失設定はいらなかったかも?当初は惰性で視聴を続けていて、ほとんど三バカメイドが目的のようになっていましたが、後半からは急に本編の続きが楽しみになりましたから(個人的にはヒステリカ補正も大いにあり)。最終回の1話まるまる使ったCパート(笑)も新鮮でした。ソラノヲトといい、本来本編でもっと掘り下げられたはずの要素を、最終2話くらいに詰め込めるだけ寄せて詰め込もうとするのは、吉野弘幸構成の十八番ですね。最終回後の満足感を最重要視しているのでしょうが、最近はちょっと極端すぎる気がします。
 悠木碧のミナ姫は当初は危なっかしいところもありましたが、終盤には威厳と幼さが同居する不思議な存在を破綻無く好演していたと思います。ソラノヲト最後のドイツ語もうまかったし、才能ありますね。他に印象に残っているところでは、小林ゆう画伯のメイレン(美刃)が魅惑的でした。釘宮理恵新境地のヒステリカは、他の人からは不評でも、個人的には大アリだからいいのです!
 演出面では、目へのズームアップの多用など、いろいろと凝っていたようですが、(おそらく)本放映では完成版でなかったのが本当に残念です。本気と手抜きの線引きがどこにあるのか、なかなかつかめませんでした(それこそが納期に間に合わせるための超絶技巧なのですが)。シャフト恒例の怒濤のDVD/BD修正でどのような顕現した姿を見せるのか、非常に興味深いです。でもそうかと言って、ソフトを購入しようとまでの思い入れは持てないんですよねえ。レンタルがあればいいのですけれど。