GA 芸術学科アートクラス

可愛らしさ抜群! 抱腹絶倒の4コマコメディ!彩井高等学校の芸術科アートデザインクラス「GA」。そこに通う女の子たちは、熱血漢のパワフル少女からフシギ優等生、天然系まで揃っている個性派揃い。デッサンひとつでお祭り騒ぎの彼女たちを眺めているだけで、絵画やデザインの専門知識まで身についちゃうかも!?（Amazonの作品紹介より）
　少し前の作品ですが、放映時ノーチェックだったのをレンタルで一気見しておもしろかったので紹介。まんがタイムきらら連載の美術系女子高生を題材にした日常4コマものということで、どうしてもひだまりスケッチを連想してしまうところですが、実際見てみると作品のカラーがかなり違いますね。ひだまりスケッチの方はあくまで「ひだまり荘」が舞台であって、学校の場面は一部でしかないのに対し、こちらはタイトルが示すとおり如月らGA1年5人組（と美術部5人組）の「学校での日常」が中心に据えられています。というのも学校以外で描写される舞台は、画材店やクレープ屋での買い物シーンを除くと終盤にナミコさん（CV:堀江由衣）の自宅が出てくるくらい。主役のはずの如月（CV:戸松遥）の自室でさえ登場しません。そんなある意味公共の場においてのキャラしか描写しない徹底具合も相まって、各キャラの内面描写はかなりあっさりめでした。色彩戦隊イロドルンジャーに扮した5人が何回も登場しますが、作品を通じて各キャラのテンプレっぽさが強めに出ている感じがします。能登麻美子風の発声でCV:能戸松などとも表されていた（芸達者ですが、ところどころララになっていましたね）如月も例外でなく、主役としてはちょっと個性が不足気味。5人の中では比較的キャラが立っていたノダミキ（CV:徳永愛）に完全に食われてしまっていたような気がします。個人的にはキョージュ（CV:名塚佳織）から目が離せませんでしたが。。。各登場人物の私生活から内面までが丁寧に描かれていたひだまりスケッチとはかなり対照的ですが、だからといってどちらが優れているという話には直結しないのが面白いですね。ゆのっち（CV:阿澄佳奈）の内面に影響されてともするとウェットな雰囲気を醸し出しがちなひだまりスケッチと比較すると、こちらのノリはあくまで軽妙。如月が美術を志すきっかけとなり、作品全体の象徴ともなっている、からっと晴れた青空そのものの雰囲気に仕上がっています。美術関連の蘊蓄にちょっと得した気分を味わいながら、終始楽しく鑑賞できる良作と言えるでしょう。原作のネタが十分にあるなら、2期もぜひ見てみたいところです。
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