東のエデン

2010年11月22日(月)。日本各地に、10発のミサイルが落ちた。
ひとりの犠牲者も出さなかった奇妙なテロ事件を、人々は「迂闊な月曜日」と呼び、すぐに忘れてしまった。

それから3ヶ月。卒業旅行でアメリカに出かけた森美 咲(もりみ・さき)は、ホワイトハウスの前でトラブルに巻き込まれ、ひとりの日本人に窮地を救われる。滝沢 朗(たきざわ・あきら)。彼は記憶を失っており、一糸まとわぬ全裸の姿で、拳銃と、82億円もの電子マネーがチャージされた携帯電話を握りしめていた……。滝沢 朗とは何者なのか?謎の携帯電話の正体は?失われた、滝沢の記憶とは何だったのか? （Amazonのあらすじより。）
作画はすばらしいし、今時の女の子っぽくも純情な咲ちゃんは本当にかわいらしい。結構楽しめたんですけど、なぜか物足りない感じが残ります。思うにテレビ版のタイムスケールでは滝沢にゲームをあがる（日本を救う）ためのビジョンというか、主体性が伺えなかったからかなあ、と思います。ゲームをあがりたい動機らしきものも、Mr.OUTSIDEを殴りたいっていうだけのある意味軽い理由ですし。信念を持って動いている他のセレソンたちと比べると、滝沢の軽さというか、空気っぽさが目立ってしまうんですよね。記憶喪失だから仕方がない、という話もありますが、記憶を失う前の2万人のニートを救った、というエピソードも、なんだかんだで単に他のセレソンの行動を阻止するために利用した後始末なだけですからね。もうすぐ映画も上映ですし、王様になった滝沢がいかに積極性を示すのか、ちょっと期待しているところです。ただの気のいい新聞配達の兄ちゃん以上のところを見せてほしいな。

（ネタバレ注意→）ちなみにMr.OUTSIDE = No.12 = サポーター = 白い阿藤タクシーの運ちゃんってことでいいんですよね？11話で女の子二人が乗ってたのと、4話の回想シーンで出てきたのと、火浦さんの言葉に出てきたのと、全部共通で。まあ、ミスリードっていう可能性もまだまだ捨てきれませんが。火浦さんもノブレス携帯から信号が消えただけで、本当に殺されちゃったかも明らかにされてないのも、複線なのかな、なんて邪推したり。あと11話で脳科学研究所に向かう途中ですれちがったトレーラーが運んでいた円筒形の物体は、研究所で井戸みたいになっていた穴にはまっていたスパコン＝ジュイス本体でいいのかな？ご意見求む、です。