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Fate/Zero

『Fate/Zero』 Blu-ray Disc Box ?・・・なんていう記事を書いた筆も乾かぬうちになんですが、この作品はもう別格ですね。2011年のベストアニメを選んだら、虚淵玄原作のまどかFate/Zeroでワンツーフィニッシュになることがほぼ確定なような・・・。今クールで続きが一番気になる作品が未来日記なら、いつまでもオンエアに浸っていたい、Fate/Zeroはそんな作品の気がします。第5話バーサーカーの圧巻のバトル描写に見えるように、色調を押さえた、それでいて劇場作品とも見まごうばかりの美麗かつ安定した作画、背景もさることながら、やっぱりこの作品が見る人を惹きつけている一番のポイントはキャラクターの魅力でしょうね。7つの陣営に分かれたサーバントとマスターのペアなんて、普通だったら登場人物大杉で見る方が投げ出してしまうところですが、この作品はそこのところを本当にうまくやっています。第1話を1時間にして説明しきったテクニック的なところも効いているのでしょうが、やっぱり肝になっているのは、キャラクターを決してテンプレに押し込めず、それでいて一人一人の人物造型を非常にしっかり作り上げていることでしょう。個々の思惑に基づいて、てんでばらばらに暗躍している彼らのここまでの行動原理にも、いまのところ全く矛盾は感じられません。「書いているうちにプロットに反して勝手にキャラクターが動き始めて困った」という言葉を作家や漫画家などからしばしば聞くことがありますが、この作品のキャラクター達を見ていると、確かに頷けてしまいます。ただ、どちらかといえば物語を理詰めで組み立てる(という印象がある)虚淵氏のことですから、今後も心配ご無用。そんな彼らをまとめ上げて、きっちりお話をつくってきますよ。設定としてはFate/ stay nightの前日譚なわけですが、前知識一切無しで見た方がより一層楽しめそうでした・・・。